TOP >  最新ニュース >  先週のニュース >  ニュース記事2011年07月29日-g

【ROBOTECH2011】シロアリ防除ならお任せ!
アサンテが実用化中に向けて開発中の「ミルボIII」

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株式会社アサンテが中心となってロボット研究者や各種機器メーカーによるプロジェクトチームを編成し、2006年から開発中の床下点検・シロアリ防除用ロボットが「お助けロボ ミルボ」シリーズだ。経済産業省がの「サービスロボット市場創出支援事業」の支援を受け、大阪府立工業高等専門学校准教授の土井智晴氏ら外部の専門家の協力も得て開発がスタートし、2007年03月に初代「ミルボ」が誕生。初代ミルボは、同年08月には鎌倉市の鎌倉宮で公開実証実験を行った機体だ。そして、同年11月には改良型の「ミルボII」が誕生。今回紹介する「ミルボIII」は2008年02月に完成し、その月には大阪市の四天王寺で公開実証実験も行われた。

ミルボシリーズは車両型となっており、低い車体に対して大きな直径を持つ4輪を備えている。タイヤ径が大きいのは、もちろん床下の障害物を乗り越えられるようにするためだ。不整地踏破能力でいえばクローラ型が多いわけだが、あえて車輪型なのはクローラ型に比べて構造が簡単なことからメンテナンスが容易だからだ。また高い防塵/防水性を備えており、3台の無線カメラと上下に動くシロアリ駆除用の薬剤噴射ノズルが装備されている。

操縦システムは前進/後退と左右旋回用と、前方カメラの上下用の2本のジョイスティックと、非常停止装置、移動速度切り替えスイッチ、前方照明調光スイッチなどで構成されており、非常にシンプル。おそらくゲームになれた人なら、誰でもすぐに操縦できてしまうはずだ。カメラは前述したように3台あり、モニタはトランク内にすべてセットされていて、持ち運びが簡便になっている。本体、コントローラ、モニタのトランクなのでひとりでも2往復すれば顧客の家屋内にセッティング可能というわけだ。

なお、既に事業としてサービス化できていてもおかしくなさそうなほど、完成している雰囲気なのだが、スタッフの方の話によれば、まだ実用化の域に達していないという。まださまざまなケースでの実験が必要ということであった。

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