TOP >  最新ニュース >  先週のニュース >  ニュース記事2011年07月29日-f

【ROBOTECH2011】ダブル技研の福祉機器
自動ページめくり機最新版「りーだぶる3」

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手や腕の障害で、雑誌や書籍などのページめくりを手伝ってもらわないという人たちが世の中には大勢いる。ダブル技研株式会社は福祉機器の開発にも力を入れており、1998年に初代が発売された自動ページめくり機「りーだぶる」シリーズもそのひとつ。「りーだぶる3」はその3代目で、文庫本からA4サイズの雑誌まで対応していながら、自動ページめくり機としてはだいぶコンパクトにまとめられているのが特徴。オプションの「アシスタンド」を利用すれば、仰向けの姿勢でも何の問題もなくページをめくってくれるなど、ユーザーの多様な姿勢に対応できる点が大きな特徴だ。操作も、リモコンで簡単に行えるほか、障害の種類に合わせ、呼気・タッチ・ビッグボタン・ 音声スイッチなどのオプションも選択可能だ。

主な機能としては、本の厚さ(ページ抑え停止位置)に対して自動対応できる「ページ数自動対応」、本の紙厚に対してめくり方を選ぶ「厚紙対応」、大きいサイズの雑誌のページのたれやたるみを補正する「たるみ対応」、めくりローラーに紙が巻き込まれた場合にセンサが感知して停止する「紙破れ防止機能」、自動めくり中に紙の巻き込み以外の負荷がかかるか何かの理由でめくり動作が所定時間ないに完了しない時は停止して以上ランプで知らせる「異常対応機能」、環境制御装置の所有者には学習リモコンに登録して使用できる「環境制御装置対応」などがある。

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なお、余談ではあるが、現在日本ではこうした自動ページめくり機は「生活必需品ではない物」として、購入に際して補助金が出る行政がほとんどない(2県ほどあるという)。読書は人が生活を送る上で立派な「生活に必要な行為」だと個人的には思う。海外では補助金が出る国が多いそうで、りーだぶる3も海外の方が売れているという。ロボットテクノロジーを用いて福祉に対応したり、少なくなる労働力を補おうという国家戦略のはずだが、この状況はどうしたものだろうか。ぜひ仕組みを変えていってほしい次第である。

りーだぶる3の本体価格は、リモコンボックス付きで36万2250円(税込)。なお、お試し無料貸し出し中ということなので、興味のある方はぜひ同社に申し込んでみてはいかがだろうか。

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