TOP >  最新ニュース >  先週のニュース >  ニュース記事2011年07月17日-c

【ROBOTECH2011】イクシスリサーチの新製品は
5mの高所を点検できる全方位移動ロボット「ZigZag」

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株式会社イクシスリサーチがROBOTECHで出展したのは、同社が4月に開発した高所狭隘部点検用の全方位移動ロボット「ZigZag」だ。現在、実証試験中である。3枚の金属プレートをかみ合わせて三角柱型のアームを構成する機構を用いて、最大5mの高さにまでカメラやセンサなどを垂直に持ち上げることが可能な点が最大の特徴。高所の点検を容易に行なえる仕組みを持っているというわけだ。しかも、この機構はプレートが曲がるので巻き取ることができ、高さ20cm程度、画像でロボットの上部にある銀色のドラム部分に収めることができるという特徴を持つ。また、台車は全方位に車輪の方向を回転させられる四輪独立ステアリング機構を装備。

石油化学プラントや発電所、大規模な工場などは高所にも施設された多数の細管などがあり、中にはひとつの工場だけで総延長距離が数100kmに及ぶような施設もある。そうした施設では、すべての細管を点検しようとすると、足場をいくつも仮設していかねばならず、費用的にも時間的にも作業量的にも非常に難しい。そこで、同ロボットを用いて検査対象ヶ所をカメラやセンサでまずは調査を行い、その後、映像や各種データを複数の作業者でチェックすることで、より定量的な検査も期待できるという仕組みだ。

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そのほか、狭隘部での点検の際、通常はカメラやセンサなどからのデータは無線LANを用いるのだが、電波が届きにくい場所もあり得るため、その場合はFOMA(3G)携帯網をバックアップとして活用する仕組みだ。さらに、携帯電話による遠隔操作も可能となっている。

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