ヴイストンの台車型ロボット新製品の2機種目は
全方位移動が可能な4輪駆動型「オムニローバー」
株式会社ヴイストンが12日に発表した、台車型ロボットプラットフォーム3機種のふたつ目が、全方位移動が可能な4輪駆動型の「オムニローバー」だ。名称からわかるように、オムニホイールを装備しており、前後左右斜めの移動、その場旋回が可能だ。ボディはアルミニウム製で、可搬重量は先に紹介した(記事はこちら)安価な二輪駆動モデルの「メガローバー」と同じ約40kgだが、最高速度はアップしており、秒速1200mm/s=時速約4.3km/hと約3倍になっている。今回の新製品3機種の中では、最も速い。
CPUボードは、メガローバーと同じでARMマイコン搭載の「VS-WRC103LV」を採用。同じように「VS-WRC103LV SDK」を利用すれば、PCからの制御が可能だ。開発ツール「LPCXpresso」によるC言語でのプログラミングももちろん行なえる。
そのほか、モータはDCブラシモータは50Wと出力の低いものに変更されているが、4個搭載。バッテリは同じ2Vシール鉛336Wh。回転検出にはエンコーダではなく、ホール素子が標準となっている。インターフェースはUSB HIDもしくはUSBシリアル。充電器と無線操縦セットも付属している。そのほかオプションとして、バンパーセンサ、エンコーダ、レーザーレンジファインダ、ノートPC、安定化電源など。
価格はオープン。サイズはメガローバーよりも若干大きく、全長45cm×全幅37cm×全高16.5cm、タイヤ直径は120mm。受注生産品のため、購入方法などはすべてメガローバーと一緒だ。