【8月の競技会系イベント情報】14日に狭山市立博物館にて
ロボスプリント「頑張ろう!東日本」狭山大会2011開催
ロボスプリント狭山大会は、財団法人ニューテクノロジー振興財団が公認する同競技用ロボットキットを利用したワンメイク競技だ。キットは株式会社バンダイの技術協力のもとに開発され、スマッツ株式会社が販売している後2輪型の車両型ロボットである。埼玉県狭山市は、国内で最もロボスプリント競技が盛んな地であり、狭山市立博物館で毎年夏に地元の県立狭山工業高校の生徒たちが運営を行い、大会が開催されている。通算5回目となる今年は、14日(日)に開催だ。前日の13日(土)の午後には階上準備の後、試走会も行われる。
競技内容はロボット版ドラッグレースという形で、全長8m全幅45cmの2連のコースを2選手で走り、どちらが速いかを競う。ただし、速ければいいというわけではなく、ゴールラインから先の1mのブレーキングゾーン内で止まれないと失格となる。よって、速い方が止まりきれず、遅い方がキッチリ止まって勝者、となる場合も往々にしてある。シンプルなようでいて、実は奥が深い競技だ。
ドラッグレースと異なるのはスターティングゾーンの位置で、コースの横に位置しているところ。つまり、機体はコースに対して斜めから進入し、コース中央の白線(コースは黒地)を検出してそこで左右のタイヤの回転差をつけて進行方向をゴールへと修正していくというわけだ。左右のコースでスターティングゾーンの位置が逆になるので、左コースではゴールまで行けるが右コースは苦手、なんて場合もある。そうした部分が、センサからの情報をタイヤの回転数のコントロールに利用するロボット競技である点だ。
競技は、毎年必然的に主催している狭山工の生徒たちが強いが、生徒たちが事前にロボスプリント機体の工作教室などを開いているので、近隣の小中学生も参加してがんばっている。中には決勝や3位決定戦などに顔を出す子も少なくない。また、ロボスプリント競技は少しずつ全国的にも広がりを見せつつあるようで、将来的にはインターネットを活用した全国の選手によるタイムランキングなども考えられているようだ。