TOP >  最新ニュース >  先週のニュース >  ニュース記事2011年08月03日-i

ゼットエムピーと平山国際特許事務所が共同で
国内のロボットの移動制御技術の募集を開始

株式会社ゼットエムピーが株式会社エイチアイと共同で移動制御技術のライセンス事業をスタートさせたのは7月30日にお伝えしたとおり(記事はこちら)。ゼットエムピーのライセンス事業のその後の展開として、今度は平山国際特許事務所と共同で、国内の企業、研究機関、大学、高等専門学校などが持つロボットの移動制御技術の募集を本日、8月03日より開始すると発表した。

具体的に募集を行う技術は、マップ作成、マップに基づいたプランニング(作業ルートの自動生成、所要時間、速度などの設定)、遠隔監視、遠隔操作、遠隔追跡管理システムとしている。特許や関連技術を所有する企業などからの受け入れは、特許や関連技術の実施権の提供、それらの譲渡、それらと共に発明者や技術者の共同開発への参画、それらとともに発明者や技術者の出向または転籍など人材の斡旋といった形態を想定しているという。

ゼットエムピーは、それら寄せられた技術を自社の技術と組み合わせて、物流関係の搬送車や業務用掃除機、警備車両、芝刈り機、農業用機械などの自動化・省力化を図りたい、業務用機械メーカーにライセンスを販売していく。一方の平山国際特許事務所は、募集の受付窓口と同時に特許採用時の契約を担当。そのほか、貢献度に応じた対価の支払いの管理も行う。さらに、機械に実装する際に生じた新たな知財の権利化、特許マップの構築・整理といった戦略的な活用の指導も行っていく。

日本にはFAロボット以外のロボット研究においても約30年に及ぶ歴史があることから、企業や大学などに実に多くの有益な技術シーズがある。しかし、知的資源が分散されていたり、ロボット研究への予算縮小などにより特許や技術が休眠状態になっていることが少なくない。ゼットエムピーは、今回のライセンス事業でそうした休眠特許や技術の有効活用を技術を掘り起こすことで、提供側にメリットを与えられるとする。そしてライセンスを受ける方のメーカーは、国内の選りすぐりの技術を自社製品に搭載することが可能になるとした。

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