ゼットエムピーとエイチアイが移動制御技術の
ライセンス事業をスタート
ロボットベンチャーの株式会社ゼットエムピーは、研究パートナーであるソフト開発の株式会社エイチアイと組み、ライセンス事業を行うことを7月26日に発表した。エイチアイのソフトウェア技術を組み合わせたゼットエムピーの製品開発コア技術の使用権を、自動化・省力化を推進している業務用機械メーカー向けに販売していくとしている。ライセンス希望企業からの受け付けは、26日からスタート。費用は、メーカーの用途に応じたカスタマイズ費用と、量産時の生産数量に応じたライセンス料金となる。
主な技術内容は、障害物回避、作業させたい場所を設定するための入力システムのGUI、マップに基づいたプランニング(作業ルートの自動生成、所要時間、速度などの設定)、遠隔監視、遠隔操作、遠隔追跡管理システムなどだ。
今回のライセンスを受けることでのメリットは、自律移動技術を独自に実装するためにかかるであろう基礎研究など、立ち上げにかかる少なくとも数億円の費用と、数年の期間を削減することができる点とする。メーカーは、プラットフォームやコア技術のライセンスを受けることで、すぐさま試作機でのテストに取りかかれるというわけだ。結果、初期費用を大幅に削減でき、開発期間を短縮しての製品化が可能となり、ライバル企業に対して優位を得られるとする。
ゼットエムピーは間もなく、成長著しいアジア市場や、日本を初めとする高齢化の進む先進国において、自動化・省力化ニーズが急速に高まると見ているという。今回のライセンス事業を通じて、自動化を推進したい機械メーカーとともに短時間で自動化技術を搭載し、ロボット製品を広く世界に向けて販売したいとしている。