第3回宇宙エレベーター技術協会、今年は600メートル!
今年は会場を富士宮市の大沢遊砂地内に移して実施
宇宙エレベーター実現のため、さまざまな技術的蓄積を目指して活動を行っている一般社団法人宇宙エレベーター協会が、「JSETEC2011 第3回宇宙エレベーター技術競技会」を8月04日(木)から8日(月)にかけて開催する。昨年までは千葉県船橋市の日本大学が所有する敷地内で競技会を実施してきたが、「毎年ゴールの高度を2倍にする」という約束事があって今年は600メートルもの高さになることから、場所を静岡県富士宮市国土交通省富士砂防事務所大沢遊砂地内に移して行われることとなった。そのため、残念なことに一般の入場はできない。
今年は第2回の時はエキジビション競技だったロープテザー競技(通常はベルトテザーを昇っていく)を正式競技化し、ベルトかロープのどちらかを選択して競技を実施することになる。地上スタート/ゴール(昇りと降りと往復で競技は行われる)、上空到達の検知用にアクティブRFIDタグと受信機を利用して自動的に行う仕組みも採用。また、地上と上空を無線LANによるリンクを使用するなど、クライマーの性能向上だけでなく、競技を支える周辺の仕組みも新たなものが採り入れられている。
なお、技術競技会実施に先立ち、実験が7月16日(土)~18日(月)の3日間に渡って行われる。