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TOP >  イベントリポート >  記事2010年12月21日-a

PALRO先生に柴田先生に古田先生!
豪華「ロボットの学校」の授業風景を動画で公開!!

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去る11月25日に発表された「第4回 ロボット大賞」(記事はこちら)。26日に日本科学未来館で授賞式が行われ、同日から3日間に渡って各賞の受賞ロボットが集結し、展示およびデモンストレーション、そして関連イベントが無料で行われた。2日目にはロボット界の豪華競演が行われ、「ロボットの学校」と題した中高生も対象のスクール形式の講演会が4つ行われた(午前中には、筑波大学大学院教授の山海嘉之氏による「ロボット“未来”シンポジウム~人を支援するロボットスーツHAL~」も実施された)。今回は、そのロボットの学校の中から、許可を得て動画での公開がまるまる可能な許諾を得られた3つの授業をお届けする。

1時限目は、富士ソフトのヒューマノイドロボット「PALRO」(詳細はこちら)そのものが先生を務め、自身の機能をプレゼンテーションする授業を行った。このPALRO、これまでさまざまなしゃべるロボットを見てきたが、個人的な感想をいわせてもらうと、とにかく話し方が自然。ステージ裏に声優さんがいて声をあてているのでは? と勘ぐってしまうほど、不自然さがないのが特徴である。こちらは動画あり。長いので、およそ10分強で区切って2本に分けて掲載した。

【動画】
・前編(14分6秒)はこちら
・後編(13分45秒)はこちら

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2時限目は、アザラシの赤ちゃん型ロボット「パロ」(詳細はこちら)を開発した独立法人産業技術総合研究所の知能システム研究部門インタラクションモデリング研究グループ主任研究員の柴田崇徳氏(プロフィールはこちら)が「セラピー用アザラシ型ロボット」。パロがどれだけ海外で活躍しているかというのがわかる内容だった。ぜひ、行政にはもっとこうした海外でも評価されているロボットを積極的に国を挙げて販売していってほしいものである。なお、こちらは3本に分けて掲載。

【動画】
・その1(11分10秒)はこちら
・その2(11分42秒)はこちら
・その3(9分45秒)はこちら

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3時限目は、人にそっくりなロボット=アンドロイドの「ジェミノイド」シリーズ(詳細はこちら)の開発で知られる、大阪大学基礎工学研究科知能・機能創成工学専攻教授兼ATR知能ロボティクス研究所客員室長の石黒浩氏(詳細はこちら)による「ロボットのコミュニケーション」。こちらは、石黒氏が開発に関わっている正式発表前のコミュニケーションツールの原型や、同氏が解説を行っているSF映画「サロゲート」の映像などが使われたため、残念ながら動画の掲載は不可。

ちなみに、現在開発中のツールとは、「テレノイドR1」(詳細はこちら)とコンセプトを同じくするもの。テレノイドはヒト型をしていながらヒトを表す特徴を最低限しか備えていないため、一見すると非常に不気味。怖いと評判になったので、ご存じの方も多いかと思う。しかし、逆に無個性であるが故、コミュニケーションツールとして使用する場合、そこから顔を知っている相手の声が聞こえると、ロボットの顔がその相手に見えてくるのだという。実際に使用しての実証実験レベルでは反応がいいということなので、実用化を見守りたい。

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そして、4時限目というか、放課後として開催されたのが、千葉工業大学未来ロボット技術研究センター(詳細はこちら)所長の古田貴之氏による「ロボットワークショップ」。若者たちを相手にするのが大好きという古田氏の思いが出まくりで、サービス精神がこれでもかというほど炸裂した内容であった。授業(放課後だが)では、今ではなかなか拝見できない「morph3」(詳細はこちら)の実機も披露され、受講者はひとりひとり手に持たせてもらえたり、中高校生+子どもたちはステージ前に集合して古田氏から直接機体の解説を受けたりと、ファン垂涎のサービスも。受講した中高生たちも楽しかったようで、終了後は楽しそうな笑顔が随所で見られた。

なお、動画はカメラを固定して撮影したため、ステージ前に中高生たちを集めて解説している時などは、具体的な様子がわかりづらい部分もあるがご了承いただきたい。古田氏の放課後ロボットワークショップは1時間と長かったため、5本に分けて掲載。あと、morph3と同時にfuRoで製作された昆虫型ロボットの動作も併せて撮影したので紹介する。

【動画】
・その1(12分23秒)はこちら
・その2(11分32秒)はこちら
・その3(11分18秒)はこちら
・その4(11分41秒)はこちら
・その5(11分41秒)はこちら
・昆虫型ロボットの様子はこちら

以上、授業の様子をそのまま動画で紹介してみたが、いかがだっただろうか。文章化すると、どうしても量の問題で削らないとならない部分が出てくるので、動画なら少なくとも話した内容やスクリーンに投影された映像などはそのままお伝えできるだろうというコンセプトの基に始めた次第である。あえて編集せずにそのまま掲載しているので、実際のところ非常に長い。一気に見るのは厳しいので、何日か時間をかけてにゆっくりと見てもらえれば幸いである。なお今後も、できる限りこうした講演などを動画で紹介する形も取っていきたいので、ぜひ足を運べなかった人も、その場の雰囲気を味わってみてほしい。

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