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1対1で勝負するヴイストン主催Beautoロボコン
大阪大会には40台以上が参加して熱戦を展開!

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去る9月04日に、大阪御幣島のヴイストン株式会社の入っているみてじまグリーンビルにて、同社主催のライントレース系競技会「2010ビュートロボコン 大阪大会」が開催された。その模様をお届けする。

現在、同社は二足歩行ロボット以外にも、中学校の技術家庭教科などの学習用途や小~高校生ぐらいまでのものづくり教材として適した製品の開発にも力を入れており、「Beauto」シリーズとして複数の種類が発売されている。それらBeautoシリーズのユーザー数も増えてきたことから、近年はユーザー同士の交流とスキルアップの場を兼ねて、大会を実施しているという具合だ。

昨年は株式会社エンカフェとコラボレーションし、「Beautoロボコングランプリ」として地元大阪を筆頭に、東京や福岡でも大会を行い、そして3地区の上位を集めた全国大会も実施した。今年は、エンカフェとのコラボレーションという形ではないが、同社が独自に年に2回ほど実施している二足歩行ロボットの競技会「ロボプロステーションチャレンジ」とは独立させた形で(これまでは一緒に行うことも多かった)、大阪大会を開催したというわけである。

今回の特徴は、7月に発売された新製品の「Beauto Rover」(記事はこちら)やその前の製品に当たる「Beauto Chaser」などで参加できる「Beautoロボコン」クラスと、平行2輪による倒立振子型の製品「Beauto Balancer Duo」が参加できる「Duo」クラスの2つが用意され、それぞれ高校生以下と一般(こちらには高校生以下部門の選手も参加可能)の2部門が用意された(ただし、エントリーが少なかったため、Duoクラスは行われなかった)。なお、Beautoロボコンクラスは、先に挙げたどちらかの製品でなければ出られないというわけではなく、CPUボードに同社製「VS-WRC」シリーズを使用し、モータを使用する場合はマブチ製「FA-130」タイプであり、自律してコースを走行できるのであれば機体はオリジナルでも問題ない。

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コースは、昨年までのものとは少し変わり、途中で交差点があるが一筆書きできるコースを利用しており、2台が一緒に走ってどちらが早くゴールできるかを競う。スタート地点はもちろんぶつからないよう離されているが、片方が圧倒的に速い場合は、今回も実際にあったが、衝突してしまうこともある。競技はトーナメント形式で行なわれる形だ。

今回は、高校生以下部門が22台、一般部門は43台が参加(一般部門には、1選手が複数台で参加したり、高校生以下部門の選手も全機参加している)。同社の競技会のトーナメントは、どんなに初参加でスキルのない選手でも最低2回の勝負をできるようにということが配慮されており、敗者復活方式を取り入れているのが特徴だ(ただし、今回は高校生以下部門は敗者復活は行われていない)。

トーナメントは、高校生以下部門も一般部門も4ブロックのトーナメント勝者を選出し、準決勝以降を決勝トーナメントとして実施。高校生以下部門の決勝トーナメント進出者は、1ブロックが「ロボット3号」、2ブロックが「K・T・R2号」、3ブロックが「カラフルトレーサー」、4ブロックが「アドマイヤオーラ」。準決勝第1試合はロボット3号対K・T・R2号、第2試合はカラフルトレーサー対アドマイヤオーラとなった。決勝は、ロボット3goatカラフルトレーサーの対決となり、カラフルトレーサーが優勝。3位決定戦は、アドマイヤオーラが制している。

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一般部門は、Aブロック「疾風」対Bブロック「GUNSO」、Cブロック「辻風」対Dブロック「METAROC」。決勝は疾風対辻風のどちらもとても速そうなネーミングの「風」対決となり、辻風が優勝。辻風の製作者の山口さんは、昨年のBeautoロボコングランプリも大阪代表として「風兎2009LT」とともに全国大会に乗り込み、決勝で死闘を演じた(惜しくも準優勝)。まさに関西ナンバー1選手といえ、今年は新型の辻風で大阪大会の連覇を達成した形である。3位の座は、GUNSOが獲得。

今のところ、2010年のBeautoロボコングランプリに関しては発表がないために詳細は不明だが、ぜひまた東京や福岡などの地区大会を開催していただき、ぜひ全国大会も実施してもらいたい。

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