東北大で災害対応ロボットによる米国大学との
被災状況調査の共同実験報告会実施
東北大学は1日、同大学院情報科学研究科および同大学院工学研究科極限ロボティクス国際研究センター教授の田所諭氏、同教授の吉田和哉氏、同准教授の永田圭司氏、同客員准教授の大野和則氏による研究グループは、米 ペンシルバニア大学教授のVijay Kumar氏、同助教授のNathan Michael氏の研究グループおよび、田所氏が会長を務めるNPO法人国際レスキューシステム研究機構と共同で実験を行ったことを発表した。
福島原発でも活躍している災害対応無人走行ロボット「Quince」と、災害対応小型飛行ロボット「Pelican」による、被災建物内における情報収集の共同実験である。実験は、7月28日から31日まで東北大学工学研究科電気系1号館で行われた。
まずは、個々のロボットによる被災建物の情報収集を実施。その際にPelicanは、被災建物屋内を飛行して情報収集している。最後に2台による協調作業を実施。無線や離着陸の問題を解決して、相互に機能を補完しながら被災状況の調査が行われた。今回の実験で得られた技術は、原子炉建屋内のアクセス困難な場所の調査などに活用されることも想定されているとした。