TOP >  最新ニュース >  先週のニュース >  ニュース記事2011年08月01日-a

JSロボティクスのC言語プログラミング学習用教材
「かぶと虫ロボット All in One C言語入門編」

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工学系の専門学校生や大学生向けに、株式会社ジェイエス・ロボティクスが7月20日から発売を開始したのが、C言語による組込みプログラミングを学べる教材「かぶと虫ロボット All in One C言語入門編」だ。ATMEL社製マイコン「AVR」を搭載したボードに、モータ、センサ、スイッチ、スピーカーなどのデバイス類を接続して「かぶと虫ロボット」を製作。同ロボットをベースに、付属のAVRマイコン用の開発環境「AVR Atudio4.0」や、Cコンパイラ「WinAVR」を駆使して、専用テキストを利用して組込み用プログラミングを学べる内容となっている。

付属テキスト「かぶと虫ロボットで学ぶ組込みプログラミング C言語によるAVRの基本的な使い方 シリコンチップに魔法をかけよう」は60ページにおよび、14個のサンプルプラグラムも付属。それらを利用することで、C言語による組込みプログラミングの初歩を約14時間半で学ぶことが可能だ(時間は同社調べによる)。

またかぶと虫ロボットの特徴としては、プログラムを一度書き込んだ後でも出荷状態のファームウェアを書き込むことで初期状態に戻すことができたり(何度でも学習教材として利用できる)、書き込み時はプログラミングの過程を耳でも確かめられるようにとスピーカーから音が鳴る仕様になっていたりするなど、細かい部分も配慮されている。また、プログラミング効率を高める外部電源も付属している一方で、単四電池2本でも動作する仕組みだ。

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なお、同社が同教材を開発した理由は、従来の組込みプログラミングの入門教材の多くが、ある問題点を抱えているからとする。その問題点とは、マイコンを搭載した基板に対して利用者が自分で周辺回路を追加することが多いのだが、その周辺回路を別途用意する必要がある上に、肝心の周辺回路の動作保証がないという点である。そこで同社は、必要なものをすべてワンセットにすることでそれらの問題点を解決したというわけだ。今回の教材は、(かぶと虫)ロボット、開発環境、書き込みツール、外部電源、学習テキストなどが最初からセットになっているので、あとはPCを用意するだけで学習を始められる。マイコンの周辺回路である各種センサを搭載したかぶと虫ロボットが動作保証されているのはもちろんだが、同ロボットには拡張性も持たされており、利用者がさらなる学習もできるというわけだ。実際、プレスリリースではかぶと虫ロボットの応用例として、クワガタロボットやクローラロボットなども紹介されている。

価格はオープンプライスだが、参考価格は1万6800円(税込)。また、教育機関用の低価格版も用意されている。購入は秋葉原のロボットショップのテクノロジアまで。

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