三菱自動車、EV「i-MiEV」のラインナップを拡充
188万円の「M」と機能・装備が充実の「G」の2グレードに
三菱自動車工業株式会社が2010年04月01日から個人向けにも販売を開始した、市販電気自動車(EV)「i-MiEV」。当初、税込価格398万、補助金制度により税込み価格284万での販売が行われていたが、今回、大幅に価格を引き下げたエントリーグレードの「M」と、機能と装備をより充実させた上級グレードの「G」の2グレード設定とし、前者は7月25日(月)から、後者は8月中旬から販売を開始するとした。
グレードMの価格は税込み価格260万円で、経済産業省が実施している「クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金」が適用された場合の購入者の実質的な負担額が188万円(家庭用AC100V充電ケーブルは別途料金が発生)。電気自動車といえばバッテリが重要ななわけだが、リチウムイオン電池を採用しており、1回のフル充電での走行距離はJC08モードで120km。家庭用100V電源(10A)で充電した場合はまんじゅう伝に達するまでおよそ14時間、AC200V(15A)なら約4.5時間となっている。80%までの急速充電なら約15分だ。総電圧は380V、総電力量は10.5kWh、最高出力は30kW(41PS)。
グレードGは税込み価格380万円で、補助金制度を利用すれば284万円(税込)。1充電走行距離はJC08モードで180km。満充電時間の目安はAC100V(10A)で約21時間、AC200V(15A)で約7時間。Mよりも時間がかかるのは、バッテリの容量が大きいためで、総電圧330V、総電力量16.0kWh、最高出力は47kW(64PS)となっている。
両グレード共に前モデルから改良された部分としては、ブレーキペダル連動回生ブレーキ(ブレーキペダルを踏むと回生ブレーキが強くなる仕組み)と、車両運動制御システムのアクティブスタビリティコントロール(ASC)の装備、グリーンプラスチックのシートへの採用、ドアミラーの拡大による後方視界の大型化などがある。なお、同社では2011年度の販売目標台数を6000台としている。