警視庁、パイロット事業として東京と神奈川で
次世代安全運転支援システム「DSSS」の運用開始
長らく実証実験が進められてきた、インフラ協調型の次世代安全運転支援システム「DSSS」(Driving Safety Support Systems)。この7月01日から、パイロット事業として警視庁による運用が東京と神奈川で始まった。「信号見落とし/追突防止支援システム」は東京7ヶ所、神奈川4ヶ所。「出会い頭衝突/一時停止規制見落とし防止支援システム」は神奈川4ヶ所となっている。今後は、今年度中に効果測定を実施し、有効性を検証、そして全国展開を図るという。詳細は以下の通り。
東京都
●信号見落とし/追突防止支援システム(全7ヶ所)
・松原二丁目/国道20号(甲州街道・西進)/世田谷区松原2-36-10
・高井戸小北/都道311号(環八通り・北進)杉並区高井戸西2-2-1 ※追突防止のみ
・第三京浜目黒出口/都道311号(環八通り・東進)世田谷区上野毛1-2-2
・大原第二/都道318号(環七通り・南進)世田谷区大原1-56-3
・豊玉氷川神社前/都道318号(環七通り・北東進)練馬区豊玉南3-4-1
・大原/都道318号(環七通り・北進)世田谷区大原2-21-14
・環八瀬田五丁目/都道311号(環八通り・北進)世田谷区瀬田5-17 ※信号見落としのみ
神奈川県
●信号見落とし/追突防止支援システム(全4ヶ所)
・大豆戸/県道17号(環状2号・北東進)横浜市港北区大豆戸町80
・切通し/国道246号(厚木街道・南西進)川崎市高津区久地1-3-1
・戸塚警察署前/国道1号(東海道・北進)横浜市戸塚区汲沢町1173
・梶ヶ谷/国道246号(厚木街道・北進)川崎市高津区梶ヶ谷2-3-5
●出会い頭衝突/一時停止見落とし防止支援システム(全4ヶ所)
・津田山駅北店前/市道(南東進・南進)川崎市高津区下作延1398 ※ コンビニの角
・青葉台駅傍&R246分岐/市道(東進・南進)横浜市青葉区つつじが丘9-1 ※青葉台交差点東約200m
・青葉台駅傍&R246合流/市道(北東進・東進)横浜市青葉区青葉台1-6-4 ※青葉台交差点からR246へ向かう合流地点
・横浜総合病院前/市道(北東進・南東進)横浜市青葉区もみの木台17-41 ※横浜総合病院北西側
DSSSは、道路に設置された光ビーコンから危険要因の情報が発信され、受信機能を備えた車載器(VICS対応カーナビ)の画面上に簡易図形を表示し、童子に受信音を発することでドライバーに情報を伝達するシステムだ。ゆとりある運転環境を作り出すことにより、交通事故を防止することを目的としている。
次世代DSSSの特徴は、自社の走行状態に応じて車載器が情報提供の要否を判断する仕組みを持つ。要は、カーブの先の死角に渋滞の最後尾があって追突する恐れがある場合、従来のDSSSは自社の速度やブレーキの作動状況などは関係なく一律に追突注意を促す警告が出ていたが、次世代型は速度が落ちていたり、ブレーキが既に作動していたりする場合など、危険性がない場合は表示されないというものとなっている。