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TOP >  ホビー >  パーツ・電子部品・周辺機器 >  記事2010年07月26日-a

近藤科学、無線LAN搭載ボード「KCB-3WL」と
「KHR-3HV 無線LANセット」を7月27日より発売開始

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近藤科学株式会社は7月27日より、無線LAN搭載マイコンボード「KCB-3WL」および同ボードを同梱した二足歩行ロボットキット「KHR-3HV 無線LANセット」の発売を開始した。「KCB-3WL」の価格は5万8800円(税込)、「KHR-3HV 無線LANセット」は16万8000円(税込)だ。

KCB-3WLは、IEEE802.11a/b/g対応の無線LAN機能を持つマイコンボード。無線LANルーターやUSB無線LANアダプターなどを利用し、容易にネットワークへの接続を行なえる機能を有する。また、Ad-Hoc接続にも対応しており、無線LAN機能を持つノートPCなどとも直接の接続を行える点もポイントだ。

同梱DVD-ROMには、PCに接続したUSBゲームコントローラのボタンデータを、ネットワーク経由でKCB-3WLに送れるソフトウェア「RCBCommander」を収録。同ソフトを使用してKCB-3WL側でボタンデータ受付サーバを起動するだけで、KHR-3HVなどのロボットをネットワーク対応ロボットにすることが可能だ。さらに、KCB-3WLのUSBコネクタにWebカメラを接続することで、そのWebカメラで撮影した映像をPCに表示させることも行える。そのほか、RCBCommander上では簡単な画像処理も行なえる仕組みだ。

また、VMWare社の無料デスクトップ仮想化ツール「VMWare Player」と開発環境がインストール済みの「Ubuntu Linux 10.04LTSゲストOS」をDVD-ROMに収録。KHR-2HVやKHR-3HVを動かすためのC言語関数やサンプルプログラムも同時に収録しているほか、RCBCommanderやボタンデータ受付サーバのソースコードまで付属しているので、自作ネットワークロボットの開発もしやすくなっている。

そのほか、ネットワーク通信を仮想COMポート経由に置き換えることのできる、silex technology社製のツール「SX Virtual Link」も同梱。COMポート経由で動作させていたプログラムを変更することなく、ネットワーク対応にすることができるようになっている(ただし、近藤科学社製「HTH3」、同「HTH4」などは現在は未対応のほか、通信タイミング要求の厳しいソフトウェアは使用かできない可能性あり)。

なお、近藤科学では、KCB-3WLの使用例として、公式サイト上でロジクール社Webカメラを接続し、映像をリアルタイムでPC上に表示するのを手始めに、パソコンに接続したコントローラでロボットを操作するなどを動画で披露している。応用として、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)にWebカメラの映像を出力し、同時にHMDに内蔵されている加速度センサとジャイロセンサからHMDの上下と左右の傾きを検出し、その動きをロボットの頭部サーボモータの位置データに変換してKCB-3WLに送り、カメラを操作するといったことも見せてくれる。KCB-3WLは、工夫次第でいろいろな楽しみ方ができるボードなのだ。

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