TOP >  最新ニュース >  先週のニュース >  ニュース記事2011年10月17日-c

雷ロボットミスタースパーク&お絵かきロボットりょうくん
多摩六都科学館で10月16日より常設展示をスタート

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10月16日の日曜日、講演に着陸した大型UFOといった外観で知られる東京西東京市の多摩六都科学館 において、財団法人日本児童文化研究所が所有する「相澤ロボット」の内の、「雷ロボットミスタースパーク」(左)と「お絵かきロボットりょうくん」(右下)の2台の常設展示がスタートした。

相澤ロボットとは、「化学的玩具を通じ、児童福祉に貢献する」という主旨のもとに日本児童文化研究所を設立した、ロボット博士のふたつ名を持った故・相澤次郎氏(1903~1996)が昭和30~40年代に製作した、約800体のロボットたちのことを指す。痛みも激しいため、2009年には神奈川工科大学やボランティアによる「相澤ロボット修復プロジェクト」も実施され、今回のミスタースパークとりょうくんもその時に再生されている。

2体のロボットの詳細だが、まずミスタースパークから。昭和37年(1962年)12月23日生まれで、もうすぐ51歳となる。身長は180cm、展示のように座った状態だと152cm。手相を見る占い師をイメージして製作されたロボットだ。体重は100kgを超えるが、立ったり座ったりを行える(一時は不可能だったが、修復プロジェクトで再びできるようになった)。なお、塗装や装飾品(スチールパーツ)が当時のままに現存している、文化的、工芸的な側面からも貴重な一体となっている

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一方のりょうくんは、正確なデータが残っていないのだが、おそらくは昭和40年代前半に作られたと推測されており、40歳前半から半ばぐらい。身長は135cmで、ミスタースパークよりは体格的に小柄。当時はリンク機構により両腕が独立して動き、本体の横に設置された雛形(交換式)に沿って、簡単な輪郭線のレベルではあるものの、手元で雛形の絵を再現できるという、驚くべき機能を持っていた。現在は絵を描くための雛形が完全に紛失してしまったため、本体横のはこの上で子どもたちが描いた絵を、手元で再現する形で修復されている。

多摩六都科学館は、展望室券が大人500円、4歳~高校生までが200円。展示とプラネタリウム券や全展州営が券などをセットにしたチケットもある。そのほか、駐車場も備えられており、普通車は1日700円、大型車は1日2000円。50代以上の方は実際に当時見たという方もいると思うので、この際、ぜひお孫さんにも日本は昔からロボットを作ってきたんだということを見せて上げてほしい。

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