日本中のホビーロボットイベントが集結した
「ホビーロボットコロッセオ」、大成功で閉幕
9月03日・4日の2日間にわたり、静岡県コンベンションアーツセンター グランシップで開催された「ホビーロボットコロッセオ」。大きな被害をもたらした台風12号の影響もあって参加者すら来られない人たちがいるのではないかと心配されたが、北は「ナガレンジャーファイティングフェスタ」から南は「YOKAロボ」まで、多数の競技やショーが行われ、大盛況の内に終了となった。「第50回日本SF大会ドンブラコンエル」の共催イベントとして行われたが、子どもたちの姿も多数見かけられ、中には「絶対にロボット買う!」と大喜びしている子もいて、「底辺を広げる」という目的を確実に達成していたと思われる。
また、世界記録樹立を目指していた11対11の二足歩行ロボットによる「ROBO-SOCCER」も、2台多い12対12で開催され、これまでの記録の7対7を抜き、世界記録達成となった。
そのほか、新型ホビーロボットや研究用ロボットとその関連製品も披露された。近藤科学株式会社は9月発売予定の新製品、4脚型ロボット「KMR-P4」と同じく4脚型のカメロボシリーズの新製品「カメ型ロボット02」、そして樹脂製ギアを搭載した安価モデルの新サーボモータ「KRS-2542HV ICS」を一般公開(これらは、後ほど紹介記事を掲載予定)。
そして有限会社姫路ソフトワークスは5月に公開した「JO-ZERO TYPE2」の驚異的なデモンストレーション「自分で鉄棒に捕まって逆上がりを行なって降りる」を披露したほか、企画中の新競技用の「JO-ZERO TYPE II」用装備、ソードとガンも初公開。左肩に装備したソードを右腕で引き抜いて構えたり、リング状の弾体を発射する様子は、逆上がりと合わせて後ほど動画でも公開する予定。
九州のクラフトハウスは、開発中のAndroid OS搭載の車両型ロボット「Android Vehicle」記事はこちら)の実機を一般公開した。そのほか、ホビーロボットコロッセオが行われた大ホールには、独立行政法人産業技術総合研究所の「HRP-4C 未夢」も展示されていたのだが、これまでに行われてきたハード的な改良に関する情報もキャッチ。手を小さくしたり、バッテリの大容量化で腰が若干大きくなったり、つま先が装備されて発表当初の42軸から44軸に増えたそうである。
競技会・イベント系のニュースとしては、12月17日(土)・18日(日)に、姫路科学館のロボット競技会「第13回 姫路ロボ・チャレンジ 冬の陣」が開催予定。ロボットプロレス「できんのか!」はロボットの人気ナンバー1を決定する総選挙を実施するほか、12月25日に東京・築地本願寺ブディストホールでの「できんのか!10」を発表した。
とにかく、取材していて実に楽しいイベントだった。取材していてこれだけ楽しいイベントはそうそうないので、年1回の開催は無理としても、ぜひまた何年後かには企画してもらいたいものである。