TOP >  最新ニュース >  先週のニュース >  ニュース記事2011年08月17日-a

【こんな曲、見つけました!】理数系女性アーティスト
スプツニ子!さんの新曲「カラスボット☆ジェニー」

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ロボットが登場する面白い曲を見つけたので紹介しよう。スプツニ子!さんが、YouTubeでもビデオクリップを公開しているテクノ系の曲「カラスボット☆ジェニー」(動画はこちら)だ。8月09日からニューヨーク近代美術館でこのビデオクリップの映像展示を開始したと同時に公開したばかりという新曲である。

ストーリーは、ヒトと交流するのが苦手な理系女子「ジェニー」が主人公。今時の若者にもかかわらず、ツイッターやフェイスブックで交流することになじめず、疎外感を抱いていた。そんな彼女が、自分が所属するバイオロジー研究ラボの教授の論文を見ながら開発したのが、カラスと話すことが可能なロボット「カラスボット」である。こっそりラボでシミュレーションをしながら、人間以外の動物たちと交流を試みるジェニーだけど……? というもの。シートン動物記的な、カラスの言葉の話とかもスプツニ子!さんのセリフなんかもあったりして、なかなか面白い曲である。ちなみに、スプツニ子!さんにコンタクトを取ったところ、本人が親切に回答してくれ、ロボットは非常に好きだという。一番は「ドラえもん」で、最近は「ルンバ」も好きとか。ちなみにルンバはお母さんも好きらしい。

彼女はこのほかにも理系度数の高い曲(ちょっとドキッとするような曲も多いのだが、そこにもまた理系的な発想が入っている)やビデオクリップをリリースしているのが特徴。理数系色が強くなるのも当たり前で、なんと飛び級でロンドン大学インペリアルカレッジ数学部に入学したという才媛なのだ。その後、理数系よりもより自由で多様なアプローチが可能なアートの領域に魅力を感じたことから、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート大学院に進学。結果、現代アーティスト/ミュージシャンのスプツニ子!さんが誕生したというわけである。ちなみに、日本人のお父さんも数学者ならイギリス人のお母さんも数学者で、父方のお祖父さんは物理学者、母方の叔父さんも数学者というサラブレッドなのだ。

なお、「カラスボット☆ジェニー」はiTunesレコチョクでも音源と映像配信を実施中。英語バージョンとDJプレイに使えるロングバージョンも配信されており、映像は8月17日からとなる。

ロボットやメカが好きで、理数系・SFテイストがそこかしこに表出しているスプツニ子!さん。ロボットはもちろん、サイエンス、テクノロジー、SFが好きな人は要チェックなアーティスト/ミュージシャンなのだ。

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