伝統のロボット大会「第23回全日本ロボット相撲大会」
8月28日から地区大会スタート、全国大会は12月18日
1990年から始まって今年で23回目を迎える、国内のロボット競技会では屈指の歴史を誇る富士ソフト株式会社主催の「全日本ロボット相撲大会」。今年も全国9ヶ所での地区大会、約1300台が参加。規模も国内有数となっている。
ロボット相撲は、その名の通り土俵(直径154cmの円形をした鉄製フィールド)上で1対1で争われる。相手を土俵外の押し出せば勝ちだ。ロボットは車両型で、幅・奥行きともに20cm以内、高さは自由。重量は3kg以内というレギュレーションだ。
部門はふたつあり、参加資格に制限のない「全日本の部」と、地区大会の開催地域の高校生だけが参加できる「高校生の部」(社団法人全国工業高等学校長協会加盟校の生徒)だ。また競技に関しては、ロボットが自分で判断して闘う「自立型」と、ラジコンでオペレーターが操作する「ラジコン型」のふたつがある。全日本の部では、自律・ラジコン各48台が参加し、高校生部門は各32台ずつ。全国9ヶ所の地区大会をの上位選手148台と、海外トーナメントで上位入賞した12台の計160台により、相撲の殿堂の東京は墨田区の両国国技館で全国大会が行われるという流れだ。なお、優勝者には、文部科学大臣杯が授与される。
第23回は数ヶ所競技中のルールが改定されており、出火防止策を講じることが必要になり、万が一ロボットより火が出た場合もしくは火が出たのと等しい状況にあると審判が判断した場合は反則負けになることとなった。近年、モータの高出力化に伴い、がっぷり四つで正面から押し合うなどの状況ではモータが過熱して出火する恐れがあり、それを防ぐためのルールというわけだ。
地区大会と全国大会の開催スケジュールは以下の通り。地区大会も全国大会も入場無料となっている。
・8月28日(日) 東北大会/東北芸術工科大学(山形県)
・9月04日(日) 北海道大会/北海道旭川工業高等学校
・9月11日(日) 北信越大会/富山県立富山工業高等学校
・9月18日(日) 東海大会/愛知県立春日井工業高等学校
・9月25日(日) 近畿大会/大阪府立茨木工科高等学校
・10月02日(日) 四国大会/愛媛県立松山工業高等学校
・10月08日(土) 関東大会/幕張メッセ(千葉県)
・10月16日(日) 中国大会/広島県立広島工業高等学校
・10月23日(日) 九州大会/福岡工業大学・アリーナ
・11月13日(日) 高校生全国大会/ものつくり大学(埼玉県)
・12月18日(日) 全国大会/両国・国技館(東京都)