TOP >  最新ニュース >  先週のニュース >  ニュース記事2011年07月09日-c

川崎重工の新型ロボットアーム「RD80N」
7月15日から発売開始、処理能力は25%アップ

大小さまざまなFA用ロボットアームを開発している川崎重工業株式会社は7日、新型の中型パレタイズロボット「RD80N」の発売を今月15日から開始すると発表した。RD80Nのアーム形式は垂直多関節型で、自由度数は5軸、最大リーチは2100mm、最大可搬質量80kgとなっている。価格は500万円だ。

RD80Nは、物流行程におけるダンボール箱や貨物などのパレットを積み込む作業などでの利用を目的としたロボット。アームの軽量化や高出力および高回転の小型モータを採用したことで、従来機種「FD50N」よりも最高速度や加減速度を向上させると同時に、可搬質量を30kg増やし、繰返し精度なども向上させることに成功している。

こうした特徴により、RD80Nは処理能力が従来比で約25%も向上。同クラスでは最高となる1時間当たり900サイクル(1サイクルは、可搬質量80kgで、水平移動距離2000mm、垂直移動距離400mm)のパレット済みを達成している。また、ハンドの設計自由度も高められており、より質量のある作業でも複数同時に積み込むことが可能となった。さらに、従来よりも垂直方向の動作領域が約50mm拡大させたことで、1100mm四方のパレットに対する最適動作領域をカバーできるようになっている。そのほか、可搬質量を増大させながらも、本体はコンパクト化に成功しており、ワークとの接近性の向上や、ロボット同士の近接配置が可能になった点もポイントだ。

そのほか、同社が来月8月に発売を予定している簡易パレタイズソフト「K-SPARC」を導入することで、PC上でレイアウト計画や動作シミュレーションを行なえるようになる。同ソフトは従来のパレタイズソフトよりも、パレットへの積み付けパターン数を増やせるなど使い勝手が向上しており、より簡単 にティーチング作業を行なうことができるとしている。

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