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TOP >  メディア >  アニメ >  記事2010年07月02日-a

人型兵器も活躍する超大作SFカーアクションアニメ
「RED LINE」の劇場公開が10月09日に決定!

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ロボット系メカも活躍する、製作期間7年・作画枚数10万枚の超大作SFカーアクションアニメ映画「REDLINE」。その公開日が、遂に10月09日(土)に決定した。東北新社の配給で、新宿バルト9ほか全国で公開となる。監督は、「アニマトリックス ワールド・レコード」で世界的に知られる小池健氏。アニメーション制作はマッドハウスが担当。また声優として、木村拓哉氏、蒼井優氏、浅野忠信氏が主要キャラクターを演じることでも話題となっている。

ストーリーは、銀河中のいくつもの惑星で、さまざまな異星人と交流しながら人類が生活している遠い未来が舞台(画像0910)。5年に一度開催される、武器の使用も許可された宇宙最速を決める過酷極まりないレースREDLINEを軸に展開していく。この時代、エアカーが4輪車に取って代わっていたが、絶滅危惧種的存在である4輪車にこだわり続けているのが、主人公の通称JP(ジェイ・ピー、本名はジョシュア・パンクヘッド、CV:木村拓哉)だ(画像02)。リーゼントに革ジャンでクールに決めているが、その実とってもシャイなウルトラ純情野郎である。彼がREDLINEにエントリーする理由は、恋のため。少年時代、本気で走るかっこよさを教えてくれた初恋の相手ソノシー・マクラーレン(CV:蒼井優、画像0304)を振り向かせるために命がけで走るのである。

JPの愛車は、SF版アメリカン・マッスルカーともいうべきデザインをした「トランザム20000」(画像01)だ。JPは愛車に武器を一切積まずにレースに出ており、そのためにファンなどからは「スゴク優しい武器なし王子」などと揶揄されている。しかし、JPは超絶的なドラテクを備えており、予選のひとつとしてドロシー星で行われた「YELLOWLINE」では、優勝まであとわずかというところまで行く。しかし、親友で天才メカニックのフリスビー(CV:浅野忠信、画像05)の八百長工作により、優勝を逃す羽目になってしまうのである。フリスビーは、かつてJPにいいマシンを与えようとして借金に借金を重ねた結果、ヤクザにつけ込まれる事態となり、JPをも八百長レースの世界に引きずり込んでしまったのだ。ただし、JP自身は、そんなフリスビーのことを知りながらも走り続けていた……。

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YELLOWLINEで優勝できなかったため、REDLINEへの参加を諦めていたJP。だが、今回の開催地が軍事機密満載のアンタッチャブルな惑星「ロボワールド」に決定したことから(主催サイドは、開催地に許可を取り付けずに一方的にレースを開催する)、話が大きく変わっていく。史上最悪といわれる開催地に恐れをなして辞退者が出たため、JPはファン投票で急遽リザーバーとして参加可能になったのだ。もちろん、ソノシーが参加する以上はJPも参加を即断即決。これで再びJPはソノシーに自分の存在を見せつけるチャンスを得たのである。

JPは、フリスビーと、ふたりの父親的存在である昔気質のジャンク屋のもぐらオヤジの協力によって、大幅に強化された愛車「トランザム20000改WR」を入手(画像0607)。3万5000馬力を叩き出す、もはや幻となった最強の(だが使いづらいことこの上ない)「TRZエアマスター四連式」エンジンを搭載し、最高時速は450km/h、加速装置使用時は時速777km/hにも達するマシンで、JPは史上最も危険なREDLINEに挑む。

そして、ライバルたちも強力だ。加速装置使用時はマッハ1に到達する「ゴッドウィング」を駆るマシンヘッド鉄仁(4大会連続王者)を筆頭に、卑劣極まりない残虐ファイトを信条とする賞金稼ぎコンビのリンチマン&ジョニーボーヤ、歌って走れるセクシースーパーアイドル「スーパーボインズ」(ボイボイ&ボスボスのノーテンキ姉妹)、人工惑星・地球船からやって来た31歳童貞日本人コンビの三木&轟木、不倫スキャンダルがウワサされるダーティーポリスマンのハメシュ・フリーニ(通称ゴリライダー)、わずか18歳でREDLINEまで到達した期待のルーキーであるトラヴァ&シンカイ。それに、エアカー「クラブソノシー」(画像08)に乗るソノシーを加えた7組が相手となる。

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ライバルたちが武器で攻撃してくるというだけでも危険なのに、やはりロボワールドも黙っていなかった。REDLINEの無断開催を「侵略」と見なしたロボワールドは、衛星兵器や生物兵器、人型兵器部隊などを繰り出し、REDLINE参加者はもちろん主催者たちも含めた一切合切の殲滅に踏み切る。そんな危険極まりない状況にも関わらず、JPにはさらにプラスの危険物が。またしても、愛車に八百長用の爆弾が仕掛けれていたのだ。それでも、JPはソノシーのハートを手に入れるため、アクセルベタ踏みで激走する。JPははたして優勝できるのか!?

作品の特徴のひとつが、冒頭でも軽く触れたが、製作期間に7年をかけ、作画枚数10万枚という手描きにこだわったスタイル。現在のアニメは、メカアクションシーン、特にクルマや宇宙船などはCGが全盛となっているが、本作はそれらの描写はもちろん、背景までも手描きにこだわっている。しかも、10万枚という枚数は、往年のSFアクションアニメ「AKIRA」と等しい枚数だ。コンピューターでは計算できない、手描きならではの「誤差」や「歪み」すらも利用し、刺激的に描写しているのである。中には、空間が歪んでいるかのような超絶的なパースのかかったカットなども多数あり(画像11)、それがまた心地よさを産んでいるのだ。

小池監督は、「アニマトリックス ワールド・レコード」以外にも、「SmaSTATION!!」の「スマアニメ」などを担当し、現在、最も刺激的な映像作家として注目を集めている。また原作は、「鮫肌男と桃尻女」や「茶の味」の石井克人氏。クエンティン・タランティーノ氏が惚れ込み、「キル・ビル Vol.1」ではアニメパートを任された人物だ。脚本は、「新世紀エヴァンゲリオン」や「フリクリ」などの榎戸洋司氏と、「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の櫻井圭記氏が、原作の石井氏と共同執筆している。アニメーション制作のマッドハウスは、30年以上に渡って活躍し、古くは「幻魔大戦」や「妖獣都市」、近年では「パプリカ」、「時をかける少女」、「サマーウォーズ」などを世に送り出してきた。

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なお登場ロボットだが、まずノーテンキ姉妹コンビの「スーパーボインズ」(住民全員がサングラスをかけているというスーパーグラス星出身)が乗るマシン「ボインカー」がひとつ(画像12)。このマシンは、車両モードの時は女性が寝そべって頭の上に両腕を真っ直ぐ伸ばして組み、両足はお腹の上でヒザを曲げた状態。画像を見てもらえばわかるが、なんともセクシーなスタイルで、変形すると女性型ロボットになるというわけだ。

別予選に参加した人工惑星・地球船の日本ブロックから出場するオタクコンビの三木&轟木の乗るマシン「セミマル」も、6本足に前後に1輪ずつ足した昆虫+バイクとでもいうようなメカ(画像13)だ。ふたりは、マシン・オタクで、改造ロボット販売をしていて、かなり裕福らしい。

また、ロボワールドが送り出す軍事兵器も、前述のようにパワードスーツ軍団がある。アニメカットがないため、国際アニメフェアのREDLINEブースで撮影した同機体のガレージキットを紹介。右腕がガンタイプの武器、左腕はシオマネキのようにアンバランスな巨大な前腕(格闘用?)をした人型兵器となっている(画像14)。これまた、車両モードへの変形機構を備えていそうなデザインだ。

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