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TOP >  イベントリポート >  記事2010年09月06日-a

第18回ROBO-ONE in 新発田の予選で見た
新型機体+すごい&おもしろデモ

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8月最後の週末の28・29日に新潟県新発田市の新発田市民文化会館で開催された「第18回 ROBO-ONE in 新発田」。まずは、28日の予選デモンストレーションから、非常に面白かった機体を紹介したい。予選デモは2分間で、今回の規定演技はお馴染みの「スロープの登り降り」に加えて、「新発田市のPRになること」だ。全59エントリーがあり、棄権もあったが、翌日の決勝トーナメント進出の32枠を巡って、多数の機体が思い思いの工夫を凝らしてデモンストレーションを行った。内容は、新発田市の夏の風物詩である金魚台輪の山車を引っ張ったり、100名城のひとつである新発田城を題材にしたり、地元のお米やお酒などの特産品をアピールしたりなどなど。地元色豊かな内容となった。

まず1機目に紹介したいのは、ROBO-ONE本戦以外ではなかなかお目にかかれない、ロボットクリエイター前田武志さんのOmniシリーズの最新作「オムニしばたん」(画像0108)。355点で予選1位通過し、賞金50万円を獲得した機体だ。前田さんのロボットといえば1mクラスの全長と数10kgの重量を誇る超大型機のOmnizeroシリーズだが、今回はメジャーナンバーが与えられていない。「しばたん」とは、前田さんが独自に金魚台輪に着想を得てデザインし、新発田市のキャラクターとして無償での使用も提案したゆるキャラである。オムニしばたんは、そのキャラクターをモチーフにしたロボットというわけだ。そのほんわかした顔にハッピを着たゆるキャラ的な出で立ちとは裏腹に、かなり強力な腕を持つ機体である。ちなみに、おそらくは世界初ということで、「ロボットによるスキップ」も披露して見せた(動画01)

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続いては、毎回異なるファッションで登場し、第18回 ROBO-ONE in 新発田のポスターでも採用されたちーむトコトコさんの「トコトコ丸」(画像10)。今回は、キョンシーの出で立ちだ。しかし、今回の最大の特徴は、前回の登場時よりさらに強化されたという、顔の両脇に設けられたファン。出力が非常に大きいため、巻き起こした風で倒れた状態から立てる(それどころか、仰向けからうつぶせに倒れてしまうぐらいパワーがある)し、必殺のスライディング移動も可能。最後はその風力を利用した、この日一番の鮮やかな演出も披露した(動画02)。予選は、251点を獲得して7位で通過した。また、予選終了後はエキジビションマッチとして、道楽、さんの「で・か~る」との1戦を披露。この時はまた着替えており、試合の前には両手に扇子を持った華麗な舞を披露して見せた(動画03)

そして、世界初のものすごいモーションを披露したのが、FrostyDesignさんの「Frosty」(画像13)。なんと、バック宙を行ってしまうのだ。ギネス申請をしてもいいのではないかというモーションである。何はともあれ、ご覧いただきたい(動画04)。予選に関しては、バック宙のみの披露だったので、得点が伸びず、130点の29位となった。

また、個人的によかったのが、新発田城が変形してロボットになる予定だったが、間に合わずに石垣が変形することとなったという、ガルさんの「G(グレート)-Variant」(画像13)。まるでトランスフォーマーのような変形っぷりをご覧いただきたい。なお、予選は12位で通過。

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 それから、非常に味があったのが、予選13位通過の山田康太さんの「ロボット」。よく見ると、ほとんど動いていないのだが、その外国人が日本語を喋っている風の味のあるトークや、スロープの「降り」が絶妙。ぜひ動画もご覧いただきたい。

決勝に関しては、また後ほど紹介させていただく。予選32位までの順位と得点は以下の通り。ロボット名、チーム名もしくはビルダー名(敬称略)、得点の順だ。また、その下は各賞・協賛企業賞だ。賞名(協賛企業名)、賞品、授与ロボット、チーム名もしくはビルダー名(敬称略)となっている。

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