ヴイストンとロボクリエーション、鉄人28号を再販
CPUボードや脚部サーボの強化など性能アップ
ヴイストンとロボクリエーションは7月26日、マンガ家の故・横山光輝氏の代表作のひとつをベースにしたヒューマノイドロボット「TVアニメ版 鉄人28号」の追加増産・受注を開始することを発表した。鉄人28号は、OVAも含めるとこれまで何度もアニメ化がなされ、複数の鉄人28号のデザインがあるが、今回再販されるのは最初のモノクロ版、および近年OVA作品として描かれている、スマートさよりも力強さを重視したイメージの体型となっている。
前回は2006年10月に100台限定で発売されて完売。今回も数量限定で、受注生産品となっており、購入方法は、ヴイストンWebサイトか、同社の店舗であるロボットセンター 東京秋葉原店または同福岡ロボスクエア店にて注文する形だ。出荷自体は、2010年09月中旬以降を予定している。価格は、コントローラ付属、組み立て費用込みで、39万9000円(税込)。
再版に先立ち、主要なパーツが新型に交換されたり、新規に追加されたりしている。まずCPUボードだが、「VS-RC003HV」に変更された。サーボモータの制御能力が向上しており、音声出力機能とスピーカも搭載し、迫力のあるモーションを実現している。そして脚部のサーボもハイトルクな「VS-S281J」に変更となった。これにより、動作および歩行のさらに安定化している。新規追加されたのが、2軸のジャイロセンサと3軸の加速度センサを内蔵するセンサボード「VS-IX01」だ。同センサの情報をモーションにフィードバックさせることで、動作や歩行の安定性がさらに増すという具合である。そのほか、ロボット専用無線コントローラ「VS-C1」も同梱。PSタイプのポピュラーなゲームパッドと同様の操作感を有しつつ、無線コントローラの問題点である混信や接続の不安定性を大幅に低減しており、高性能ロボットの操縦に非常に適したモデルとなっている。
また、気になる点としては、鉄人28号の世界観を壊さないために採用された、自然な歩行を再現する特許技術「SHIN-Walk」だが、こちらも引き続き採用されることとなった。そして、鉄人28号のトレードマークのひとつである「ガオー!」という雄叫びを再現する音声機能も搭載し、らしさあふれる臨場感を楽しむことが可能となっている。スペックは以下の通り。