編集長コラム「デイビーのひと言」第6回
「『週刊ロボゼロ』は世間の注目を集められるか!?」
編集長コラムの6回目です。今月は、「週刊ロボゼロ」のお話からはじめさせていただきます。昨日は創刊号の発売日でしたが、みなさんは購入されましたか? 自分も買いたくて仕方がないのですが、現状の時間の無さからすると平積みになるのがオチで、これ以上スペースもなく……(泣)。そんな個人的なことはさておき、株式会社デアゴスティーニ・ジャパンを訪問して完成機体を見せてもらいましたが、ロボゼロは本当に素晴らしい機体だというのが正直な感想です。
そもそも、24軸もあるのに、70冊14万円強で購入できてしまうところがすごい。ベース機体である有限会社姫路ソフトワークス製「JO-ZERO」をご存じの方ならわかるかと思いますが、股関節など構造的にもいろいろと工夫されていて、ハイキックができたり瓦割りができたりとアクション面もすごい。さらに、5指ハンドを備えていることで、これまで二足歩行ロボットではできなかったアクションもできて、いろいろと斬新な競技もできそうな点も期待大。これをきっかけにホビーロボットに興味を持ってくれる人が増えるといいなと思います。
ただし紹介記事でも書きましたが、1年半近くかけないと全部の部品が揃わず完成させられない仕組みなので、ユーザーにモチベーションを維持させることがポイントになるかと思います。そのひとつとして、完成した暁には全国のユーザーが参加できるロボゼロワンメイクの競技会などを開催してみてはいかがと思うのですが、皆さんはどうでしょうか? 安直な意見ではあるかと思いますが、完成し終わった後にも何か目的があった方が、モチベーションは持続させやすいと思いますし、せっかく完成させた機体を活躍させる場があった方がいいのは間違いないかと思います。
もちろん、必ずしも競技会がモチベーションにつながるとは限らないとは思いますが。ロボゼロは格闘技だけでなく、アスリート競技もこなせます。しかも走る以外にも、雲梯だとか金網登りとかこれまでのホビーロボットでは考えられないようなアクションまで可能です。さらには、5指ハンドがペンやボールを握ることもできたりするので、お絵かき大会とか書道大会、ドッヂボール、ストラックアウトなど斬新な競技をいくつも考え出せる可能性を持っています。ホビーロボットの競技会の幅を広げられるポテンシャルを持っているので、世間の目を再びロボットに向けるのに適した素材ではないでしょうか。
とにかく、前作の「ロボザック」が数万部売れたということですので、今度も同じぐらいの部数が出れば、地方大会→全国大会などの流れができるほどの規模になるのではないかと期待します。ロボザックは合計額が25万円弱だったわけですが、それでも数万部が売れました。それよりも10万円も安い上に性能で桁違いのロボゼロなら、もっと魅力をアピールできると思うので、ぜひもっともっと一般の人には注目してもらいたいところです。
世の中の景気の問題があるので何ともいえませんが、もしロボザックと同じぐらいの部数が売れてくれれば、競技会に参加しようと思う人はその中の10人にひとりの割合だったとしても、数千台になるわけで、二足歩行ロボットの競技会としてはこれまでにない桁違いのスケールになります。100分の1だったとしても数100台規模になるわけですから、これでも十分すごい話です。もっとも、逆にそれだけ大規模な大会を開催しようとすれば、予算と人員の確保の面をどう解決するのかという別の問題も出てきてしまうわけですが。それでも、そんな大規模な大会が開催されるなんて考えたら、なんともワクワクしてしまいませんか? まるで、ホビーロボットのバイブルマンガ「プラレス3四郎」のような世界ですよね。ぜひ、そんな風になっていけばいいなと思っていますので、今後の推移を見守りましょう。
続いては、ロボタイムズの予定などを。予定していることが遅れていて、なかなか計画通りに進展していないのですが、まず特集の『-「ビュートローバー」でものづくり、そしてプログラミングを学ぼう!-』ですが、こちらは今月の半ばまでには連載を始めます。楽しみにされている方はお待たせしてしまって申し訳ありません。それからトップページの変更ですが、やっと形が見えてきました。しかし、もうしばらくかかりそうです。コンテンツ的なレイアウトは固まってきたので、あとはデザインの問題。読者の皆さんにどれだけ多くの情報を伝えられるか、どれだけ便利に利用してもらえるかを考えておりますので、気を長くしてお待ちください。
といったところで、忘れていたことをひとつ思い出しました。2月06日で、ロボタイムズはスタートして6ヶ月が経過しました! これもひとえに皆さんのおかげです。決して余裕があるわけではないのですが、何も考えずに走り出したにしては、なんとかこのままいけるんじゃないかという希望も見えてきました。ここのところ、以前のように1日1本のペースからは遙かにペースダウンしているのですが、これからもがんばりますので引き続き応援いただけると大変ありがたいです。それから、ロボタイムズのバナーを複数作成しました。こちらに張ってありますので、ぜひロボタイムズまでリンクを張っていただける際には、ご利用ください。
最後に、お礼をずっと伝え忘れていたのですが、ロボタイムズ編集部に匿名の方から寄付をいただきました。誠にありがとうございます。昨年11月のお話なのですが、5000円もいただきました。取材の交通費などにありがたく使わせていただきます。