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TOP >  サイエンス・テクノロジー >  サイエンス >  記事2010年08月31日-a

JAXA、国際宇宙ステーション(ISS)補給用の
無人宇宙船「HTV」の愛称募集を開始、9月30日まで

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資の輸送用として日本が開発した無人宇宙船「HTV」(H-II Transfer Vehicle)の愛称の募集を開始した。募集期間は9月30日木曜日17時(日本時間)まで。インターネット、はがき、FAXによる応募のほか、JAXAの各事業所(海外事業所を除く)などでの直接応募も可能だ(はがきは9月30日の消印有効)。必要事項や応募先などは本記事の最後をご覧いただきたい。

愛称はJAXA内で選考した上、11月中旬頃にJAXAのプレスリリースおよびホームページなどで発表の予定。選定愛称を提供した人には、特典として認定書および記念品が選定愛称提供者全員に贈られる。また副賞として、提供者の中から抽選でさらにHTV2号機から7号機まで、毎回1組2名までの計6組を打ち上げ見学に種子島宇宙センターまで招待する形だ(日程は2泊3日予定)。

HTVとは、最大6トンの物資の運搬が可能な無人宇宙船で、故障が発生してもISSに衝突しないよう非常に厳しい基準のもとに作られているのが特徴。2009年09月11日に技術実証機(初号機:HTV-1)が打ち上げられ、同月18日にはISSへ無事ドッキングを果たし、補給ミッションを成功させた実績を持つ。11月02日にはISS内の不要品を積み込んで大気圏に突入、安全に燃え尽きて全ミッションを予定通り完遂した。今後も年1回ペースの打ち上げが予定されており、今年度も冬季に打ち上げが計画中だ。

また、HTVはスペースシャトルの退役後、ロシアのプログレス補給機、欧州宇宙機関ESAの欧州補給機ATV(Automated Transfer Vehicle)とともに数少ないISSへの補給機となる。しかも、HTVはその2機が輸送できない物資を運べ、その点も大きな特徴だ。前出の2機はISS内部で用いる実験装置や搭乗員の食料や衣料など船内用物資およびISSの推進燃料を輸送するが、HTVは船内用物資のほかにもISS与圧室外の暴露(真空)環境で用いる実験装置などの船外用物資や大型の船内機器も輸送可能。そのため、国際的にも期待されているのがHTVなのである。

今回の募集は、より多くの方に親しみを持っていただけるようにということが実施の理由だ。

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